観葉plus植物&意識の滝壺

観葉・その他植物に関する初歩的な事に各植物の成長記録や素人的考察等、

少し…そう少しだけ風変わりな個性溢れる目線で持論を説きつつ、

自他共に有意義な時間になるように仕立てていきたいです。 …時に独り言も…ブツブツと… by ちひろ

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カテゴリ:観葉植物 > 鉢について

植物のお家(鉢)についてです。sozai_32905

まずは鉢の種類について大まかな説明をしてみます。


素焼き鉢』 価格100円~

  価格も安く、水や空気の通りも抜群です。
  水を入れると鉢表面にしみ出し色が変わります。
  また乾燥して水気が抜けると元の色に戻ります。このことから、容易に水切れのサインが分かり
  初心者から上級者までオススメの鉢。ただし、鉢本体からの蒸発性が高い為、夏場や植物の
  種類によっては、簡単に水切れを起こしてしまいます。
  主に幼い苗や、あまり水を吸わないようなタイプの植物に対しては根腐れを防ぎ
  根っこの促進をうながします。
  重量も比較的軽く、扱いやすい反面、やや衝撃に対してもろい印象です。
  難点としては、室内で使用する場合、鉢自体の通気性が高い為に水分と共に
  栄養素もしみ出し、結果鉢の表面に苔や汚れ等が付着し、インテリア的には
  少し見劣りすると思います(笑)
  また、真冬の氷点下の中、屋外で使用されるのは避けたいものです。
  素焼きの形成温度が低い為に生まれる通気性ですが、この僅かな隙間に
  入った水分が凍りつき、膨張した結果、鉢が割れます。


  ならば素焼き鉢は屋外では使用不可なのか?というと、そうでもなく
  次項で説明をするような『駄温鉢』とかなら、多少踏ん張るでしょう。

  

                                 

前回の素焼き鉢についでの記事です。daon-bachi

今回は 『駄温鉢』 (だおんばち) についてです。


駄温鉢』 価格100円~

  (だおんばち)と読みます、一般的に右図のもの。
  上部の輪の部分に釉薬(うわぐすり)を塗り、
  焼かれたものとなります。
  前回紹介した素焼き鉢とは違い、やや高温で焼き上げられています。
  その為、通気性は犠牲になり、変わりに保水性が上がり、やや丈夫になってます。
  前回真冬に割れると書いた素焼き鉢に比べ、焼きの温度が高い為に、
  鉢自体からの蒸散が少なく、気密性が上がっているので多少の冷え込みでは
  割れにくいでしょう。しかし、寒冷地においてはこの手の鉢はタブーのようです。
  私の住む奈良県では、冷え込んでもマイナス5℃程度ですから問題なく使える
  気はしますが、心配な方は避けたほうが無難かもしれませんね。
  国産の素焼き鉢・駄温鉢・さらには外国産のテラコッタ鉢(素焼き鉢)でさえ、
  割れてしまうということが寒冷地ではあるようなので。
  
  この鉢の利点は素焼き鉢に比べ格段に保水性が高い所と、丈夫さですかね。
  やや重量が増えてしまい、サイズがあがると重いところが難点ですが、
  価格的には控えめなので、植物の種類に合わせて使えば水切れの心配も
  少なくなります。
  また、通気性もまったくないわけでもないので比較的扱いやすい部類ですね。

  素焼き鉢が 『クッキー』 ならば、駄温鉢は 『せんべい』 かな?(笑)

  

今回は化粧鉢(陶器鉢)です。touki


陶器鉢』 価格数百円~
  
  ホームセンター等でもよく見るタイプの鉢ですね。
  この鉢の特徴は、ずばり色・形の多様さ
  それにつきます。
  屋内・屋外、置き場所を問わずに自分の趣味に合った
  モノを見つけやすく、インテリア重視の方にはオススメです。
  
  ただ…全体的に言えることは、重たいものが多いです。
  厚みがあるものが大半で、釉薬により綺麗に仕上がっている為、
  丈夫で安定感も抜群ですが、植え替え予定のある植物を大き目の鉢に
  植えてしまうと、次回の植え替え時に大変な労力を必要とするでしょうね(笑)
  それにくわえ要注意点として、鉢の上部がデザインにより絞られてるタイプは
  植え替え時にスッと抜けなくなります。
  安い鉢の場合は最悪割って植え替えすることも、お財布的には厳しいこともないでしょう。
  しかしこの手の鉢は数千円するような鉢もある為、簡単には割りづらいと思います。
  なので、どうしてもデザイン優先で欲しくなった場合を除き、今後植え替え予定が
  無いような場合に限り購入した方が無難ですね。
  
  そして、全体に釉薬が塗られ焼き上げられている為に、通気性の面では
  かなり悪いです。
  正直、ある程度根が張り、普段から吸水性の高い、お水大好き系の植物か、
  大きくなり、成熟しきったような植物、それなりにお水の管理が出来るように
  なってから等、個人的には少し進めがたい鉢ですね。
  いや、悪いものとは言いませんよ(笑) 
  私も一部植物で使用してますからね、ある程度のサイズに成長した暁には
  好みのデザインの鉢でインテリアの一部として着飾ってあげるのも楽しみ方ですね。
  

今回はプラスチック鉢についてです。pura


プラスチック鉢』 価格100円~


  言わずも知れた現在の主流商品プラスチック鉢です。
  値段・色・サイズ・軽さ・デザイン、なんでもこいです。
  さらに落とそうが、蹴ろうが、割れません。
  軽さなんて、抱えるようなサイズでも片手で持ち上げれます。
  これ以上のコストパフォーマンスを誇るものはありません。

  っと、ベタ褒めしましたが、利点ばかりじゃありません。 
  ありとあらゆる項目のトップクラスの性能ですが、ついでに通気性においても 
  トップクラスです!   ええ、悪い意味での
  基本的に、この子は水・空気なんか通す気ありません。
  一切を外部と遮断するほどの気密性を生まれもって、持ってます。
  そして、外見においても他の鉢の真似をするのが得意なんです。
  一見するとお洒落な素焼き鉢に見えるあの子も、釉薬で化粧を施し
  きらびやかに見えるあの子も…近づいてみるとプラスチック君です。
  まさに現代が生み出した賜物。
  まぁ案外普通に使えるんですけどね(笑)

  ただでさえ気を使う水遣りも、この鉢の前ではワンランク難易度が上がります。
  なにせ底穴以外からは一切蒸散さすようなことはしません。
  鉄壁の遮断力ですから、内部の水は植物そのものが処理するしかないんです。
  もし内部にまだまだ水分がある状態でも表面付近が乾いてきてたら大半の人は
  お水をあげてしまうのではないでしょうか?
  これを繰り返すことにより『根腐れ』は発症してしまいます。
  根は水分を必要としますが、常に水に浸かっていては溺死させるようなもんです。
  水耕栽培は別ですが、一般的な観葉植物に対しては代謝させることが肝心です。
  根は水切れを起こした途端に枯れ始めることはなく、自身の体内の水分を利用し始めます。
  そして新たな水源を求め根を伸ばします。
  この代謝を上手くコントロールしてあげると、立派に根が育ち、地表部分の生育も進みます。

  その為に土と根に対して、通気性の高い鉢が好まれる訳です。
  この部分を他の項目と引き換えに犠牲にしてしまってるのがプラスチック鉢
  水遣りに自信がない場合は少し考えて使用した方が無難ですね。
  実際我が家ではプラスチック鉢は一切使用しない方向性で育ててますが
  プラスチック鉢でも見事に育ててる方も沢山います。
  良い悪いというよりも、育てやすいか育てにくいか、なのかもしれません。  
  

鉢について、大まかに

『素焼き鉢』 ・ 『駄温鉢』 ・ 『陶器鉢』 ・ 『プラスチック鉢』 と説明してみました。

自分にとって、植物にとって理想的な鉢は見えてきましたか?
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実際どの鉢を使っても育てていく事は可能ですし、

逆に使用出来ないような鉢はありません。

ただ、『向き・不向き』 『合う・合わない』 

『育てやすい・育てにくい』 というように、

人間と同じく、相性ってものがあるということです。

住む場所、職場、人間関係、なども適材適所を適切に行うことにより結果は大いに変わりますよね。

いかに世話をしていく植物たちの個々の特徴を汲み取り、合わせていけるかが肝心です。

幼い時には合わなかった鉢も、大きくなり根が張っていくことにより、適合していくこともあるでしょう。

どの鉢にも多かれ少なかれ、長所短所が存在します。

しかし、あまり力の無い方やお年を召した方が大きな陶器鉢を使用された場合、少し動かすだけでも

大変な重量になりますので、その時にはプラスチック鉢を使うのもひとつです。

この場合は 『状態・状況』 を人に合わすので植物さんには理解してもらいましょう(笑)

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